『サロゲート』…デブのおっさんのサロゲートは超美人

そこはかとなくお金はかかっていそうですけれど。
その割には89分というコンパクトな上映時間なのでさぞかし小気味よく物語が進んでいくのだろうと思いきや、逆に説明不足な点も目立ち、ややフラストレーションがたまる作品です。
一番不満なのはFBIのトム・グリアー捜査官の心理の流れがきちんと描かれていないことです。
トムの心理を追うためには、彼と奥さんとの関係をもっと踏み込んで描く必要があると思うのです。息子の事故死をきっかけに冷え込んでしまった夫婦仲を取り戻したいという思いだけでは、彼をこの事件に没入させていく動機づけとするにははやや弱いのでは‥という気がします。だからラストで彼のとった行動が単なるエゴイズムが高じた短絡的な物に思えてあまり共感出来ないし、なにより後味がよろしくありません。